少子化とデフレ 2019 5 26

書名 米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難
著者 マーティン・ファクラー  SB新書

「外国人部隊」
 少子化の影響は企業経営どころか、
日本を守る自衛隊にも影響があるでしょう。
 著者は、こう提案します。
外国人がアメリカ国籍や永住権を取るのは容易ではないが、
アメリカ軍に入り、軍人として勤務しながら、
アメリカ国籍を取得する方法があるならば、
日本でも、外国人が自衛隊で5年間任務に就き、厳しい訓練に耐え、
大震災や風水害が起こった時は、
ただちに出動して災害救助に従事し、
有事の際には最前線で戦って日本を守る。
 そうやって5年間過ごした外国人には、
日本国籍を与える。
(引用、以上)
 確かに、日本の伝統的な国技である相撲には、
「外国人部隊」がやってきて、横綱まで上り詰めた人たちがいます。
相撲は、とっくの昔からの国際化しています。
「B級グルメ」
 著者によれば、世界標準は、
値段が安ければ、味は、美味しくないという。
 ニューヨークでは、世界中の美味しいものがあるが、
それは、「お金を出せば」という条件が付くという。
 確かに、アメリカから帰国した日本人によると、
ニューヨークのような大都市で、
10ドル未満のランチを探すのは困難だと聞いたことがあります。
 一方、東京では、10ドル未満でも、
美味しいものが豊富にあるという。
 日本で10ドル未満のB級グルメというと、
ラーメン、かつ丼、お好み焼きなどが考えられ、
そういうものが大好きになった外国人が、
そのために何度も来日するという話もあります。
 しかし、私は、こう書きたい。
実は、昔は、「東京は物価が高い」ということで、
外国人に敬遠されていたことがあるのです。
当時、日本は、バブル経済時代だったでしょうか。
 しかし、世界経済は拡大・成長が続く一方で、
日本経済は、30年間もデフレが続いたので、
外国人から見れば、物価が安い東京になってしまったのです。
 この30年間で、世界のGDPは、
先進国ですら、2倍、3倍に拡大したのに、
日本のGDPは、現状維持という低空飛行でした。
 今から30年前は、
世界の株式時価総額ランキングにおいて、
ベスト50社の中に、日本企業は30社以上も入っていたと言われます。
 しかし、今や、ベスト50社に入っている日本企業は、トヨタ自動車だけです。
もちろん、日本企業が縮小したのではありません。
 日本企業が30年間も現状維持を続けている間に、
世界の企業は、急激に成長したのです。
なんだか「浦島太郎」という物語を連想させます。

アプリ銀行 2019 1 20

「銀行とは、スマホのアプリそのものになる」

 政府が進めるキャッシュレス社会では、そうなるでしょう。
かつて、金融担当大臣だった竹中平蔵氏による、
「Fintechが進めば、銀行は不要なものとなる」という予想が、
現実のものとなるでしょう。
 にもかかわらず、銀行業界の進化は、
まるで亀の歩みのごとく進まない。
 これは、銀行業界を指導する金融庁が、
時代の変化についていけなくなっているが原因かもしれません。
 もちろん、国民も現金主義で、
現金を使う機会が多いから、銀行を必要としていて、
「銀行革命」が遅れているかもしれません。
 中国人観光客が日本を訪れた時、
まず、最初にやらなければならないことは、
財布を買うことであるという。
 中国では、キャッシュレス社会が完成していて、
スマホで何でも支払うことができる状態でしょう。
 聞くところによると、
屋台で餃子を買う時も、代金をスマホで支払うという。
 いつの間にか、日本は、追い抜かれてしまったのです。
インターネット専業の銀行である、
ジャパンネット銀行が設立されて、20年近く経過しました。
 確かに、あの時は、先進的な取り組みとして、
世界に対して、日本の金融技術を誇れるものでした。
 もちろん、今も、ジャパンネット銀行は、
スマホの使いやすいアプリとして存在しています。


















































































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